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         情報システム学会 メールマガジン
                 2008.7.25 No.03-4

[1] 理事が語る (乾 昌弘)
[2] 「第1回シンポジウム」開催報告
[3] 会員コラム「教員養成系大学院での理想と現実」(斎藤俊則)
[4] 連載「大学教育最前線:第12回 室蘭工業大学」(刀川 眞)
[5] 連載「プロマネの現場から 第4回」 (蒼海憲治)
   「システム構築ソリューションにおける創造プロセス」
[6] 連載「情報システムの本質に迫る 第14回」 (芳賀正憲)
   「21世紀のフロネーシス:情報システム学」
[7] 新刊紹介「中南米が日本を追い抜く日<三菱商事駐在員の目>」
[8] 理事会報告(7月19日開催)
[9] メルマガ編集委員募集のお知らせ

<編集委員会からのお知らせとお願い>
 ISSJメルマガへの皆様からの寄稿をお待ちしています。自薦・他薦を問い
ませんので,情報システムにまつわる様々なご意見をお気軽にお寄せくださ
い(非会員の方も,会員の紹介があれば寄稿いただけます)。
 また,会員組織による人材募集やカンファレンス,セミナー情報,新書の
紹介など,会員の皆様に役立つ情報もお知らせください。
 宛先は,メルマガ編集委員会(issj-magazine■issj.net)です。
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[1] 理事が語る  理事 乾 昌弘

 オージス総研の乾と申します。4月より理事をさせていただいております。
よろしくお願いします。
 最近はグリーンITが話題になるなど,情報システムの専門家にとっても
環境問題は無視できないテーマになってきたと思われます。それに関連して
自分の経験談を書いてみます。

 私は、2003年8月より約3年間オージス総研を離れ、エネルギー関係の
財団法人に出向した。財団法人は昨今、世間から非難を浴びる組織になって
きたが、私が出向した財団法人は、比較的まともだった印象がある。
2004年度より、経産省からの委託で長期エネルギービジョン(2100年まで
のロードマップ)を作成することになり、私は運輸部門の事務局として参加
した。世界の資源制約(例:2050年に石油、2100年に天然ガスの生産量が
ピークを迎える)や世界の環境制約を仮定して、2100年に必要な技術スペッ
クを決めて、バックキャストでロードマップを作成した。
**全文は・・http://www.issj.net/mm/mm0304/mm0304-1.html
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[2] 「第1回 シンポジウム」開催報告
       研究普及委員会(委員長:金井一成、副委員長:柏木直哉)
        「情報システムのあり方を考える」会(主査:伊藤重隆)

 去る7月5日(土)に当学会研究会の「情報システムのあり方を考える」
会の3年間の成果を基礎に,第1回シンポジウムを開催しました。テーマは
「情報システムのあり方」でした。
 当日70名という沢山の方に参加していただきました。アンケートには4
8名の方からご回答があり,運営,基調講演,研究発表,パネルデイスカシ
ョンとも高い評価をいただきました。
 特に各講演者のパワーポイント資料をあらかじめ印刷して当日配布した点
について,講演内容が良く理解できたと好評でした。また,今回参加者の内,
17名が非会員だったこともあり,今後広く会員外にも企画を告知して,学
会の認知度を上げ,学会加入への勧誘も強化していきたいと思っております。
 懇親会も31名の参加があり,日頃抱えておられる課題について,講演者
の方々を交えて活発な議論が交わされ,懇親を深めていただきました。

 当日参加できなかった方のために,近い内にメルマガ,学会HPまたは学会
誌に講演・研究発表,およびパネルディスカッションの内容を掲載する計画
です。
 来年も同時期に第2回を開催する予定です。希望されるテーマについてご
意見をメールにていただければ参考にさせていただきます。また,最後にな
りましたが,会場をご提供いただいた専修大学様に感謝申し上げます。

**ご意見,ご要望の宛先は・・・knai-real■mrf.biglobe.ne.jp
**html版は・・http://www.issj.net/mm/mm0304/mm0304-2.html
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[3] 会員コラム「教員養成系大学院での理想と現実」
        日本教育大学院大学 学校教育研究科 専任講師 斎藤 俊則

 みなさま,はじめまして。斎藤俊則と申します。昨年の7月と9月に「情報
システムのありかたを考える会」で記号論についての話をする機会をいただ
きました。それ以来のご縁で,この度はメールマガジンへ寄稿させていただ
くことになりました。「最近気になること」ということでご依頼をいただい
たのですが,今回は私の仕事についての「気になること」を書かせていただ
きます。
 私は現在,日本教育大学院大学という教員養成系の大学院(正しくは専門
職大学院)で講師の仕事をしています。私は情報教育の教育内容および教育
方法を専門分野としており,大学院では情報系の科目を主に担当しています。
**全文は・・http://www.issj.net/mm/mm0304/mm0304-3.html
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[4] 連載「大学教育最前線:第12回 室蘭工業大学」
     「社会情報システム学」 情報メディア教育センター・刀川 眞

 室蘭工業大学のルーツは,明治20年に設立された札幌農学校工学科である。
現在は建設システム,機械システム,情報,電気電子,材料物性,応用化学
の5学科と大学院からなる単科大学で,学生・教職員を合わせて約3,600名
が在籍する。情報関連の教育・研究は主に情報工学科で行われているが,学
科構成からも推測できるように伝統的工学の色彩が濃く,情報システムにつ
いてもいわゆるコンピュータ・システムの比重が高い。その中で筆者が所属
する情報メディア教育センターは,学内の情報基盤の整備・運用が主業務で
あるが,それに加えて情報リテラシーやマルチメディア教育も行っている。
最近は大学全体の情報セキュリティの維持向上や,各種学内情報システムの
見直しなどにも関与しており,本学会でいうところの情報システムに最も関
連深いと考える。
**全文は・・http://www.issj.net/mm/mm0304/mm0304-4.html
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[5] 連載「プロマネの現場から」第4回
  「システム構築ソリューションにおける創造プロセス」
        蒼海憲治(大手SI企業・金融系プロジェクトマネージャ)

 システム開発のプロジェクトにおいて,プロマネ及びSEとして,常に忘
れてはならないのは,自分たちの役割・ミッションです。
 馬場史郎氏は「信頼されるSEの条件」(日経BP社)の中で,「SEと
は何か,どんな仕事か」と問われた場合,「SEは社会システム変革の担い
手である」と断言しろ,と言い切られています。
 過去そして現在のIT技術者が営々と積み重ねてきた取り組みの結果が,
社会インフラとしてのIT基盤・サービスとなっているのは間違いありませ
ん。その社会システム変革の担い手としてのSEは,顧客に対して,様々な
ソリューションを提供する必要があります
**全文は・・http://www.issj.net/mm/mm0304/mm0304-5.html
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[6] 連載「情報システムの本質に迫る:第14回」
   「21世紀のフロネーシス:情報システム学」   芳賀 正憲

 設立総会のご講演以来,今道先生は私たちに,身体のケアだけでなく精神
のケアをしているかと問いかけられています。精神のケアのための徳目とし
て今道先生は,「正義」,「賢慮」(フロネーシス),「勇気」,「節制」
の4つを挙げられました。ここでフロネーシスは実践知とも訳されています
が,今道先生はこれを「中庸を守ること」と説明されています。この説明だ
けでは少し分かりにくいところがあるので,賢慮は「ステークホルダすべて
の期待実現最適化を図るプロジェクトマネージャの判断力を,社会全体を対
象に拡張した能力」と言えるのではないかという解釈案を,このメルマガの
今年1月30日号で示しました(「今道先生から学ぶこと」)。
 上の解釈案でフロネーシスは,すでにプロジェクト管理の中心概念として
適用されていると見ることもできます。それにとどまらず,現在,経営ビジ
ネスや教育の現場で,このフロネーシスを最適な判断と実行の核にする動き
が活発に進められています。
**全文は・・http://www.issj.net/mm/mm0304/mm0304-6.html
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[7] 新刊紹介「中南米が日本を追い抜く日
           三菱商事駐在員の目」朝日新書 構成・石田 博士

 今年はブラジル移住100周年にあたり,メディアでも関連行事が取り上げ
られるなど,ブラジルへの注目が集まってきている。しかし,これまで日本
では,ブラジルを含む中南米の事情については,イベントや事件について報
道されることはあっても,ビジネスの側面から取り上げられることはほとん
どなかったのではないか。本書では食糧,資源・エネルギーの宝庫としての
中南米について,政治事情にもまれながら奮闘する商社マンの姿とともに語
られている。

 最終章(7章)「知られざる先端産業<ブラジル>」では,技術力の高さ,
高度に発達したITインフラといった,日本ではあまり知られていないブラジ
ルの高度なIT事情が紹介されている。例えば,ブラジルでは1980年代からリ
アルタイム決済処理を行うなど金融インフラのオンライン化が進み,「その
先進性と堅牢なセキュリティシステムは世界でもトップレベルにある(本書
199ページ)」。優秀な日系ブラジル人技術者の存在も着目すべき点で,ブ
ラジルと日本の橋渡し役として日本のIT産業の一役を担うことが期待できる。
日本のITサービスベンダーにとっては,ブラジルと日本の時差を活かした24
時間サービス体制も可能,など一読に値する。        (吉舗紀子)
**html版は・・http://www.issj.net/mm/mm0304/mm0304-7.html
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[8] 第39回理事会報告(2008年7月19日開催)

議題
(1)入退会会員の審議
(2)第1回シンポジウム報告
(3)第4回全国大会・研究発表大会について
(4)評議員会の設置
(5)その他・報告事項
**議事録は,追ってこちらに掲載・・・http://www.issj.net/gaiyou/rijikai.html
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[9] メルマガ編集委員募集のお知らせ

 ISSJメルマガの編集活動にご協力いただける「メルマガ編集委員」を
募集中です。主な活動内容は,月1回の編集会議への参加,コラム・連載・
インタビュー等の企画および原稿執筆依頼です。
 自薦,他薦を問いませんので,会員の皆様の積極的なご応募をお待ちして
います。
**お問い合わせ,ご応募は・・・issj-magazine■issj.net 宛てに。
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するものではありません。
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ISSJメルマガ編集委員会
 編集長:砂田 薫,副編集長:吉舗紀子
 編集委員:乾昌弘,小林義人,杉野 隆,芳賀正憲(50音順)
 編集顧問:上野南海雄
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