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         情報システム学会 メールマガジン
                 2009.1.5 No.03-9

[1] 第4回全国大会・研究発表大会 開催報告(速報)
[2] 連載「大学教育最前線:第15回 大阪大学」(乾 昌弘)
     「大阪大学を訪問して〜コミュニケーション・デザインセンター」
[3] 連載「実践知としての情報システム教育を考える:第3回」(小林義人)
     「 [I]情報を読む・・(2)日本人の弱点の本質を自己認識する」
[4] 連載「プロマネの現場から:第9回」 (蒼海憲治)
      「不況下におけるプロジェクト・マインド」
[5] 連載「情報システムの本質に迫る:第19回」(芳賀正憲)
      「情報システム学発展の条件」
[6] 新刊紹介「情報システム学へのいざない 改訂版」
[7] 理事会報告(12月12日開催)
[8] メルマガ編集委員募集のお知らせ

<編集委員会からのお知らせとお願い>
 新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
 本年も皆様からのISSJメルマガへの寄稿をお待ちしています。自薦・他薦
を問いませんので、情報システムにまつわる様々なご意見をお気軽にお寄せ
ください(非会員の方も、会員の紹介があれば寄稿いただけます)。
 また、会員組織による人材募集やカンファレンス、セミナー情報、新書の
紹介など、会員の皆様に役立つ情報もお知らせください。
 宛先は、メルマガ編集委員会(issj-magazine■issj.net)です。
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[1] 第4回全国大会・研究発表大会 開催報告(速報)

 2008年12月12日(金)〜13日(土)に慶應義塾大学・日吉キャンパス・協生館
ならびに来往舎にて情報システム学会 第4回全国大会/研究発表大会が開
催されました。天候にも恵まれ、会員のみならず多数の非会員の皆さまにご
参加いただき活発な議論がなされ、盛況のうちに幕を閉じることができまし
た。
 準備や当日の運営には至らぬところも数多くございましたが、なんとか無
事終えることができましたのも、ご参加・ご協力いただきました皆様のお陰
と実行委員一同、深く感謝しております。
 参加者数総数など詳細は、追って次号のメルマガにて報告させていただき
ます。
 なお、次回の大会は、2009年12月6日(日)に青山学院大学(青山キャンパ
ス)にて開催の予定です。
           (第4回 全国大会/研究発表大会・実行委員会)
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[2] 連載「大学教育最前線:第15回 大阪大学」(乾 昌弘)
     「大阪大学を訪問して〜コミュニケーション・デザインセンター」

 2008年4月より当学会の人材育成委員長をさせていただいております。
2006年3月に当委員会で「人材育成への取組みの基本的な考え方」という報
告書が作成されました。100ページに及ぶ内容ですが、一言で言うと「論理
的に考える力と理解を高めるコミュニケーション能力」の育成が重要という
ことだろうと思います。一方で、大学特に国立大学は法人化され私学ととも
に少子化を背景とした競争の中で、教育も進化していると考えました。
 以上のような背景により、また私は数少ない関西在住の学会員でもあるた
め、先進的教育をしているであろう大阪大学「コミュニケーション・デザイ
ンセンター」を訪問し、教育内容の調査をいたしました。
**全文は・・http://www.issj.net/mm/mm0309/mm0309-2.html
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[3] 連載「"実践知としての情報システム教育を考える"
   〜論理的思考力とコミュニケーション力を身に付ける〜」
 「第3回 [I]情報を読む・・(2)日本人の弱点の本質を自己認識する」
                            小林 義人

 「比較」は、「それがどのような状況にあるか?」を認識するための最も
有効な手法の一つです。「情報を読み解く」力の日本人自身の水準が「どの
ようであるか?」についても、他の国々の人々と比べてみると実情が明らか
になるはずと考えます。比較の前提には目標とする「あるべき姿」について
「基準」が設定される必要があります。基準に照らした測定によって、他国
の国民の実際との相違点を分析することによって、自身の問題の状況を明確
にすることが可能となります。差の生まれる原因が明らかになれば対策も立
てることが期待できます。
**本文(PDF形式)は・・・
  http://www.issj.net/mm/mm0309/mm0309-3.pdf
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[4] 連載「プロマネの現場から」第9回
  「不況下におけるプロジェクト・マインド」   蒼海 憲治

 12月に入ってから、ソニーがグローバルで1万6千名のリストラを発表
し、製造業を中心に数万人単位の派遣社員の契約打ち切り、また自動車業界
で世界一のトヨタが大幅減益し来年度が赤字となる見通し、さらには内定者
のお断りをする企業が出るといった厳しいニュースを立て続けに目にするこ
とが多くなりました。
 システム投資そのものが企業戦略の一環であるため、当然ながら、好況・
不況によって、コスト削減要求や新規プロジェクトの成立そのものが大きく
左右されます。
 各企業とも、年末から年初にかけて、来年度予算の枠取りや予算案の策定
検討が始まっているところが多いかと思いますが、その予算の前提となる案
件が不透明になってきています。今年度の来年度実施予定の案件が延期とな
り、また現在実施中の案件が中断となった、という話を聞くことが多くなり
ました。
 このような状況下で、プロジェクトマネージャやエンジニアはどうすべき
か。本稿では、ドラスティックな回答を与えることはできないのですが、不
況下におけるプロジェクトとそこでのエンジニアのマインドについて少し考
えてみたいと思います。
**全文は・・http://www.issj.net/mm/mm0309/mm0309-4.html
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[5] 連載「情報システムの本質に迫る:第19回」
   「情報システム学発展の条件」   芳賀 正憲

 東京工業大学名誉教授の市川惇信氏は、システム科学がご専攻ですが、大
学退官後、国立環境研究所長、さらに7年にも及ぶ人事院人事官と多様な経
験を積まれた方です。昨年(2008年)夏、「科学が進化する5つの条件」
(岩波書店)という啓発的な書物を著されました。
 この本を書かれた市川氏の問題意識は、次のようなところにあります。
(1)日本には、なぜ科学が生まれなかったのか?
(2)技術は、旧石器・新石器・金属精錬技術、大建築物など、5万年もの
発展の歴史をもっているのに、科学はなぜヨーロッパで17世紀後半に至っ
て初めて、指数関数的に急激な進化を開始したのだろうか?
 わが国は、情報科学はもちろん、「情報」という言葉さえ翻訳語としてし
か生み出すことができず、情報技術においてもつねに欧米の後塵を拝してい
る国です。その意味で市川氏の所説は、情報システム関係者にとっても、傾
聴に値するものと思われます。
**全文は・・http://www.issj.net/mm/mm0309/mm0309-5.html
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[6] 新刊紹介「情報システム学へのいざない 改訂版」
   浦昭二・細野公男・神沼靖子・宮川裕之・山口高平・石井信明・
   飯島正 共編、培風館、2008年9月、2600円(+税)

 本書は、1998年に出版された「情報システム学へのいざない」の改訂版で
す。初版から10年経過し、情報システムに対する基本的な認識に変わりはな
いものの、それを取り巻く社会環境や技術が大きく変化したので、新たな状
況に対応してこのほど大幅に改訂されたものです。
 本書の構成は、「第I部 情報社会と情報システム」、「第II部 情報シ
ステム学の研究と教育」そして「補遺 情報システムの課題の変遷」となっ
ています。
 第I部は、「情報社会と情報技術」「情報・情報技術・情報システム」
「情報社会における情報システムの役割」の3章から成り、情報技術の発展
によって、個人・企業・社会の活動が受けた影響について考察しています。
 第II部は、「情報システム学の体系」「情報システム学の研究」「情報シ
ステム教育」の3章で、情報システムの研究と教育の国際的な歴史と最新動
向を述べたうえで、情報システム教育の新たなモデルカリキュラムを提示し
ています。
 補遺は、1998年に論じた情報システムの課題と構想を再掲しています。
 基礎的概念から応用までをわかりやすく解説した、初学者に最適の情報シ
ステム学の入門書です。                (砂田薫)
**html版は・・http://www.issj.net/mm/mm0309/mm0309-6.html
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[7] 第43回理事会報告(2008年12月12日開催)

議題
(1)第4回全国大会・研究発表大会について
(2)来年の第5回 総会、全国大会・研究発表大会について
(3)費用の支払についての申し合わせ事項
(4)1月の理事会
(5)選挙管理委員長の選出
(6)その他・報告事項
**議事録は、追ってこちらに掲載・・・http://www.issj.net/gaiyou/rijikai.html
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[8] メルマガ編集委員募集のお知らせ

 ISSJメルマガの編集活動にご協力いただける「メルマガ編集委員」を募集
中です。主な活動内容は、月1回の編集会議への参加、コラム・連載・イン
タビュー等の企画および原稿執筆依頼です。
 自薦、他薦を問いませんので、会員の皆様の積極的なご応募をお待ちして
います。
**お問い合わせ、ご連絡は・・・issj-magazine■issj.net 宛てに。
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・本メルマガ中の記名入りの記事は執筆者の意見であり、ISSJの見解を表明
するものではありません。
・本メルマガ記事の無断転載を禁じます。

・編集委員会へのメールは次のアドレス宛にお願いします。
 issj-magazine■issj.net

ISSJメルマガ編集委員会
 編集長:砂田 薫、副編集長:吉舗紀子
 編集委員:乾昌弘、岩崎慎一、小林義人、杉野 隆、芳賀正憲(50音順)
 編集顧問:上野南海雄
************************************************************** 以上
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