迷惑メール対策として、メールアドレスの @ は ■ に変更しています。 ******************************************************************** 情報システム学会 メールマガジン 2009.2.25 No.03-11 [1] 2009年度情報システム学会総会開催について(5月30日開催) [2] 研究会便り 第17回「情報システムのあり方を考える」会の開催案内 [3] 連載「大学教育最前線:第16回 専修大学」(魚田勝臣) 「大学の起源:ゼミナールへの回帰を」 [4] 連載「実践知としての情報システム教育を考える:第5回」(小林義人) 「[II]時代の潮流を読む・・(2)情報社会の意味するところは何か?」 [5] 連載「プロマネの現場から:第11回」 (蒼海憲治) 「システムエンジニア観・再考 〜3Kから新3Kへ」 [6] 連載「情報システムの本質に迫る:第21回」(芳賀正憲) 「情報システム開発と組織開発」 [7] 第45回理事会報告(2月21日開催) [8] メルマガ編集委員募集のお知らせ <編集委員会からのお願い> 皆様からのISSJメルマガへの寄稿をお待ちしています。自薦・他薦を問 いませんので、情報システムにまつわる様々なご意見をお気軽にお寄せくだ さい(非会員の方も、会員の紹介があれば寄稿いただけます)。 また、会員組織による人材募集やカンファレンス、セミナー情報、新書の 紹介など、会員の皆様に役立つ情報もお知らせください。 宛先は、メルマガ編集委員会(issj-magazine■issj.net)です。 ******************************************************************** ▲目次へ [1] 2009年度情報システム学会総会について(5月30日開催) 2009年度(第5回)情報システム学会総会の日時と場所が決まりましたの で、お知らせいたします。ご予定くださいますようお願いいたします 日時 2009年5月30日(土)午後 場所 日本ユニシス 本社 〒135-8560 東京都江東区豊洲1-1-1 http://www.unisys.co.jp/com/honsha.html 詳細につきましては、追ってご連絡申し上げます。 (総務担当 魚田 勝臣) ▲目次へ [2] 研究会便り 第17回「情報システムのあり方を考える」会開催のご案内 3年にわたって活動を続けてきましたが、いよいよ3月14日に最後の研究 会を開催することになりました。 第1部では、「IT立国エストニア」と題して、電子政府を中心としてIT 活用を積極的に進めているバルト3国のエストニアにおける状況をご紹介し ます。 第2部では、レポート「年金記録管理システム問題の本質を問う」が1月 30日メルマガに掲載されました。この問題の重要性から、皆様と「年金記 録管理システム問題と情報システムのあり方」をテーマに自由討議を行いた いと考えます。 <開催概要> 日時: 平成21年3月14日(土) 午後1時30分 場所: 慶應義塾大学理工学部矢上キャンパス 創想館2階 ディスカションルーム7 <プログラム> 第1部 講演 午後1時30分―午後2時30分 質疑 20分程度、休憩10分 題目 「IT立国エストニア」 講演者 次世代電子商取引推進協議会 主席研究員 前田陽二氏 第2部 自由討議 午後3時―4時30分 題目 「年金記録管理システム問題と情報システムのあり方」 前半 レポート「年金記録管理システム問題の本質を問う」概要 監事 小林 義人氏 後半 討議 研究会終了ご挨拶:主査 参加申し込み:shigetaka.itou■mizuho-ir.co.jp **本研究会終了に当たり皆様からご意見、コメントを上記アドレスあてに 頂ければ幸いです (主査:伊藤 重隆) ▲目次へ [3] 連載「大学教育最前線:第16回 専修大学」 「大学の起源:ゼミナールへの回帰を」 専修大学 教授 魚田勝臣 大学教育が危機に瀕していると言われています:基礎学力がない、日本語 がおかしい、自ら考えて行動を起こそうとしない、など。 基礎学力を補うために、リメディアル教育が行われています。一方で、 「なぜ大学で学ばないといけないのか」といった当たり前のことが分かって いない学生も増えて、「入門ゼミ」といった科目も置かれています。家庭教 育や初等・中等教育の不備を大学で補う傾向は、ここ数年顕在化したと思わ れ、全体的な能力の低下を示すものであると思います。 筆者は、大学が抱えている諸問題の解決の糸口をゼミナール教育に求めて はどうかと考えます。企業など人材を受け入れる立場にあっては、どの大学 で学んだのかを問うより、どのゼミナールで何を学んだのかを評価すべきで はないでしょうか。競うべきは大学ではなく、ゼミナールであると思います。 その方が過去に縛られず比較的短期間に公平な評価を下せるのではないでし ょうか。 **全文は・・http://www.issj.net/mm/mm0311/mm0311-3.html ▲目次へ [4] 連載「"実践知としての情報システム教育を考える" 〜論理的思考力とコミュニケーション力を身に付ける〜」 「第5回 [II]時代の潮流を読む・・(2)情報社会の意味するところは何か?」 小林 義人 前回メルマガ(第4回)では、日本の経済環境の基本状況を簡単にレビュ ーしました。現在、残念なことに金融危機による世界中の流動性逼迫が与え た経済停滞への影響は、実体経済面で、外需中心の産業構造の日本に最大の ダメージを与えています。 今回は、「(2)情報化社会の意味するところ」について理解を深めたいと考 えます。 **全文(PDF形式)は・・・ http://www.issj.net/mm/mm0311/mm0311-4.pdf ▲目次へ [5] 連載「プロマネの現場から」第11回 「システムエンジニア観・再考 〜3Kから新3Kへ」 蒼海 憲治 昨年来の景気の波の落ち込みは依然継続中・・景気の「気」は、多分に 「気分」を映しているといわれますが、こういう時節こそ、目線を上にあげ ねばと思う日々です。 気分を左右するものとして、IT技術者に対してなされる3Kという「き つい、帰れない、給料が安い」というような揶揄された言葉や、さらには、 「化粧ののりが悪い」なんて悪乗りも含んだ42K(しにく・・死肉)とい う語呂合わせだか言葉遊びのような言葉があります。こういった物言いを聞 くたびに思うのは、事実認識の妥当性に疑問を感じるとともに、言霊という ものの存在の有無とは別に、予言の自己成就の作用を考えれば、状況は何も 良くならないのではと思っています。 42Kの中には、「気が休まらない」「キリがない」というソフトウェア 開発の特性にあたるようなものもあり一理あると思ったりするものの・・そ の結果が「過労死」までつながっているのを見ると、そこにはマネジメント の姿がみえず、憮然とします。また、プロジェクト・メンバーが全員、全く の受身で、何も準備せず工夫もなしに、大規模化・複雑化・高度化している プロジェクトに臨むのであれば、プロジェクトがバーストし、3Kのような 状況が頻発するのも、ある意味、必然ではないか、と思います。 そこで、今回は、3Kなどという言い方を拒否することが大切であること、 そして、それに変わる新しい言葉・・新3Kを考えてみたいと思います。 **全文は・・http://www.issj.net/mm/mm0311/mm0311-5.html ▲目次へ [6] 連載「情報システムの本質に迫る:第21回」 「情報システム開発と組織開発」 芳賀 正憲 かつてわが国でも、社会主義は、学者や勤労者、学生を中心に多くの支持 を集めていました。政党とイデオロギーの支持率が完全に一致するわけでは ありませんが、1950年代の世論調査で、社会党の支持率が40%に迫っ ていたことがあります。 働く人たちが主人公になり、失業や格差がなく、福祉の充実した社会をつ くっていくという考え方は、貧困を克服できていない資本主義に比べて、は るかに優れていると認識されていました。社会主義国を訪問した政治家や文 化人によって伝えられる「衛生状態が完璧」「盗難がなく、忘れ物が距離を 問わず届けられる」「"一人は万人のために、万人は一人のために"というス ローガンを体現した理想的人間像が育まれつつある」などのエピソードは、 イデオロギーの正しさを実証するものとして広く流布していました。 しかしこれらの報告のほとんどは、訪問した国のいわば陽の当たるルート を視察してなされたものです。実際に社会主義国の生産現場にはいって仕事 をしてみると、生産性も品質も著しく低いレベルにとどまっていることが分 かります。流通業などにおけるサービスも、決して行き届いたものになって いません。 現地で現実を観ると、原因は明らかです。第1に、社会主義国では、中央 政府が国全体の経済の計画と管理を行なうことになっていますが、少なくと も20世紀の半ば以降、人口の多い国では、管理項目数が天文学的な値にな っていて、人間の認知・管理能力の限界を超えていました。第2には、社会 主義体制の下、働く人全員が"公務員セクター"に置かれることになったの ですが、そのことによって生じる、問題解決に取り組むモラルの低下です。 公務員セクターがいかにPDCAを回していくことに不作為となるか、わが 国の場合(典型的には社会保険庁)を見てもよく分かります。このようにし て、世界最初の社会主義国・ソ連は、科学技術など部分的にいくつかのめざ ましい成果を挙げながらも、経済が破たん状態に陥り崩壊しました。 しかし、米国の現状を見て明らかなように、社会主義に勝利したはずの自 由主義・資本主義経済もまた、破たんの危機に瀕しています。 サブプライム問題がどのようにして起きたかということは、このメルマガ の昨年11月号で述べました。 米国では、もともと銀行など単一の主体で行なっていたローンの機能を、 契約の取次ぎから資金の拠出まで、ブローカー、銀行など金融機関、証券会 社、モノライン(保険会社)、格付け会社、投資家、SIVなど、7つもの モジュールに分けて実現することにしました。そのため最終的に資金を拠出 する投資家にとって、証券化のプロセスや、最上流のブローカー・金融機関 が進めているローンの実態が見えなくなってしまいました。 一方、ブローカー・金融機関では、ローンの実態が後工程から見えないの をよいことに、サブプライム層を対象に、略奪的・詐欺的とも称される契約 を結び、そのようにして得られたリスクの高い債権を証券会社に流していま した。すなわち、サブプライム問題においても、社会主義経済が崩壊したの とまったく同様に、プロセスの複雑さが(特に投資家にとって)人間の認知・ 管理能力の限界を超えていたこと、現場でモラルハザードが起きていたこと が破たんの原因になったのです。 **全文は・・http://www.issj.net/mm/mm0311/mm0311-6.html ▲目次へ [7] 第45回理事会報告(2009年2月21日開催) 議題 (1)入退会の審議 (2)役員選挙について (3)第4回全国大会・研究発表大会専任理事退任および 第5回全国大会・研究発表大会専任理事任命について (4)第5回 総会について (5)全国大会・研究発表大会について (6)シンポジウムについて (7)その他・報告事項 **議事録は、追ってこちらに掲載・・・http://www.issj.net/gaiyou/rijikai.html ▲目次へ [8] メルマガ編集委員募集のお知らせ ISSJメルマガの編集活動にご協力いただける「メルマガ編集委員」を募集 中です。主な活動内容は、月1回の編集会議への参加、コラム・連載・イン タビュー等の企画および原稿執筆依頼です。 自薦、他薦を問いませんので、会員の皆様の積極的なご応募をお待ちして います。 **お問い合わせ、ご連絡は・・・issj-magazine■issj.net 宛てに。 ▲目次へ ******************************************************************** ・本メルマガ中の記名入りの記事は執筆者の意見であり、ISSJの見解を表明 するものではありません。 ・本メルマガ記事の無断転載を禁じます。 ・編集委員会へのメールは次のアドレス宛にお願いします。 issj-magazine■issj.net ISSJメルマガ編集委員会 編集長:砂田 薫、副編集長:吉舗紀子 編集委員:乾昌弘、岩崎慎一、小林義人、杉野 隆、芳賀正憲(50音順) 編集顧問:上野南海雄 ************************************************************** 以上 ▲目次へ