一般社団法人 情報システム学会
一般社団法人情報システム学会
2015年 伊藤重隆会長 新年ご挨拶
一般社団法人 情報システム学会 代表理事 会長 伊藤 重隆
 皆様、明けましておめでとうございます。新年を迎え一言、ご挨拶申し上げます。
 昨年12月には衆議院総選挙が行われ結果は与党勝利となり安定政権が誕生しましたが、その後の世界情勢は激しく変化しております。また、気候温暖化の影響かも知れませんが本格的な冬の到来が早く、また、例年に比して積雪量が大変多く北海道、日本海側の地域ばかりでなく全国的にも降雪があり日常生活に影響を与える状況が発生しました。更に集中豪雨による災害も発生し、また、御嶽山のみでなく阿蘇山他の各地で火山活動も活発となり注意深く見守る状況となっています。その場合に重要となる点は、正確、迅速な情報収集と的確な情報提供および情勢判断と危機対応です。この視点は当学会が従来から重視している情報に対する考え方が基本になると思います。
 昨年の学会活動を振返りますと、重要課題であった「情報システム学体系構築」について、その概要を取り纏めた「新情報システム学序説」を2月末に発刊いたしました。刊行に際して多くの皆様からご協力賜りましたことを御礼申し上げます。今後も本テーマについて広い視野から研究を行い情報システムに関する学問体系の基盤を固めたいと考えております。また、浦昭二記念事業への募金活動は予定通りに終了し多くの方のご協力で寄付金額も予定を上回る結果となりました。11月29-30日には第10回全国大会・研究発表大会(テーマ:新しい風をおこす情報システム学―人間中心の情報システムと経営―)を静岡産業大学で開催し盛況の内に終了することが出来ました。5月にはシンポジウム(テーマ:ビッグ・データの現状と情報社会への影響〜情報システム学の意義を踏まえて〜)を専修大学で多数の参加者を得て開催、通年では懇話会・私の主張の会開催、社会への提言、各研究会活動、学会誌発行、メルマガの毎月発信と活発に活動して参りました。
 本年2015年は当学会設立から10周年を迎えます。月日の経つのは早いものと感じております。論語の「少年老い易く、学成り難し」と言う言葉がありますが、一歩一歩ですが着実に歩みを進め、学会設立当初の理念、問題意識を再度、認識しつつ日々の学会活動を通じ社会へ大きな貢献をする学会でありたいと考えております。
 4月より学会設立10周年を記念した記念事業を考えております。詳細は今後、ご連絡申し上げますが会員の皆様には是非、記念事業に積極的に参加して頂くようにお願い申し上げます。
 さて、今年は「羊」年です。羊と云う漢字は、動物の「ひつじ」と言う意味もありますが、同時に「よい」、「めでたい」と言う意味もあります。例えば、吉羊(祥)と言うお目出度い言葉があります。当学会としても本年を記念すべき、お目出度い年にしたいと考えております。皆様のご支援、ご協力をお願い申し上げます。
 末筆ながら、本年2015年が皆様に取り幸せな年でありますようにお祈り申し上げます。
敬具
2014年(平成26年)1月1日

 
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