情報システム学会 メールマガジン 2012.1.1 No.06-09 [8]

寄稿 学活の楽しみ方
 (第7回情報システム学会 全国大会・研究発表大会に参加して)

島田 由美子(慶應義塾大学法学部)

 婚活、就活…最近、よく目にする活動に縁のない私にとって、唯一学活(学会活動)だけは密かな楽しみとなっています。普通では絶対にお目にかかることすらできない著名な先生方の発表を伺ったり、こちらの発表を聞いていただいたり、意見を伺ったり、しかも直接お話もできる機会が用意されているからです。
 昨年11月26日、27日に行われました全国大会研究発表大会には、初めて大学4年生の息子を誘ってみました。すると、参加してくれるとの返事。
 息子は経済学部ですが、高校3年生まで理系か文系か進路を悩んでいたこともあり、興味のある分野を大学以外で学ぶ場として、情報システム学会に昨年から参加させていただいておりました。「情報とシステムの視点からみた組織と社会研究会」への参加を経て、今回は、卒業論文の中間発表という位置づけで全国大会にも参加を表明いたしました。
 それぞれすぐに参加申し込みをしたものの、2人ともなかなか前途多難な状況です。
 そんなある日、息子から「採択決定」の通知が届いたと知らせてきました。ところが、なぜか私の方は来ません。「しまった。通らなかったのかしら。」発表会への参加を勧めた私の方がまさかの落選とは。しばらくは、落ち込んでおりました。しかし、約1時間後、私の方にも採択の通知が。正直ほっとしました。
 私は教育関係で、息子は計量経済学関係での参加となりました。お互い全く分野が違うので、発表内容については期限ぎりぎりまで各々個別に悩みぬいていました。
 そして、学会当日。十分な発表ではありませんでしたが、どちらも何とか終えることができました。そして、懇親会。多くの先生方とお話しすることができ、本当に有意義なひと時を過ごすことが出来ました。
 旅行などここしばらく一緒に行ったことがなかった息子と、学会に参加できましたことは私の人生の中での素晴らしい一瞬でした。息子の方は、4月からは社会人となりますが今回のすばらしい経験を踏まえて、学活に今後も励んで、自分自身を鍛えていってくればと思っております。
 そして、私自身はこれからも学活を密かな楽しみにしてまいりたいと思っております。
 今回の発表会をご準備いただいた先生方、参加の折に多くの観点からご指摘いただきました先生方にこの場を借りまして、御礼申し上げたいと思います。
 また、大学院以来いつも研究の道標をお示しくださる浦昭二先生に心より感謝申し上げます。
 お読み下さりましてどうもありがとうございました。