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         情報システム学会 メールマガジン
                 2008.1.30 No.02-10

[1] 理事は語る 「人」のネットワーク (杉野隆)
[2] 学会定款の見直しについて(お願い)
[3] 今道先生特別講演会報告 「今道先生から学ぶこと」
[4] 研究会だより
   第11回「情報システムの在り方を考える」会の活動報告
[5] 言語技術教育の公開授業のご案内
[6] 会員コラム 「宇宙で稼動する情報処理拠点」(稲宮健一)
[7] 連載「大学教育最前線:第6回 九州産業大学」(田村幸子)
[8] 連載「情報システムの本質に迫る」
   第8回 「文化は情報システムである」(芳賀正憲)
[9] 新刊紹介「教育デザイン入門―大学教育とFDプログラム」
[10] 理事会報告

<編集委員会からのお願い>
 ISSJメルマガへの会員の皆様からの寄稿をお待ちしています。情報システ
ムの実践,理論などに関するさまざまなご意見をお気軽にお寄せください。
また,会員組織による人材募集やカンファレンス,セミナー情報,新書の紹
介など,会員の皆様に役立つ情報もお知らせください。
 宛先は,メルマガ編集委員会(issj-magazine■issj.net)です。
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[1] 理事は語る 「人」のネットワーク  杉野 隆

 企画委員長を仰せつかっている杉野(国士舘大学)と申します。
昨年末の朝日新聞社説に,日本は,ピラミッド型産業構造が機能しなくなり,
ネットワーク型産業構造に変わりつつあるという論説がありました。21世紀
型産業構造の中心にあるのは「人」であり,「人」の働き方もピラミッド型か
らネットワーク型に変わるべきだと主張します。このことについてちょっと
考えてみようと思います。
**全文は・・http://www.issj.net/mm/mm0210/mm0210-1.html
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[2] 学会定款の見直しについて(お願い)

 本メルマガ前月号(1月7日発行)にてご案内しましたように,第4回ロ
ードマップ討議を1月12日に開催し,学会の定款見直しについて討議しま
した。その結果,第2条(目的)について文案がまとまりました。また,情
報システム学会の理念を前文としてまとめることになりました。
 ただし,この見直し案について,本学会の理念としての「正しさ」と,こ
の理念が学会の内外に「正しく伝わるか」という視点から会員の皆様のご意
見も頂き,それらを反映させて見直し案をまとめ,その上で5月の総会に付
議することになりました。
 見直し案を2月上旬には学会のメーリングリストで皆様に配布する予定で
すので、2月末までにご意見を頂ければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
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[3] 今道先生特別講演会報告 「今道先生から学ぶこと」
   ―エコエティカ講演会開催報告―
              生圏情報システム研究会幹事 芳賀 正憲

 先月8日(2007年12月),東京田町のOGIS総研で,今道友信先生
の講演会が開かれました。情報システム学会で今道先生にご講演いただくの
は,創立総会に続いて2回目です。
 創立総会に先生をお招きしたのは,浦昭二先生が学士会の会報で今道先生
の論文を読まれ,エコエティカの考え方に感銘を受け,推挙されたからです。
奇しくも30年前,東洋紡会長の谷口豊三郎氏が今道先生の構想を評価され,
その後20年にわたってエコエティカ研究の国際ワークショップに資金援助
されたのも学士会の会報がきっかけでした。不思議な符合を感じます。
 ご講演と著作を通じ,今道先生から私たちが学ぶべきことを,少なくとも
3つ挙げることができます。
**全文は・・http://www.issj.net/mm/mm0210/mm0210-3.html
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[4]  研究会だより
第11回「情報システムの在り方を考える」会の活動報告

 第11回「情報システムのあり方を考える」会(主査:伊藤重隆)が1月12
日,東京都文京区の中央大学理工学部で開催された。
第一部では,GISコンサルティング代表取締役社長の工藤秀憲氏が「日本と米国
の情報システム構築の比較」と題して講演した。日本のシステム構築の特徴や
問題点を体験に基づいて具体的に指摘した内容で,日本特有の商習慣の指摘等
があり魅力あるIT業界にする為に,改革する問題点が浮き彫りとなった。参
加者からの質問や意見が相次ぎ,活発な討論が行われた。
 第二部では,PJI代表の松平健氏が「交差点目印研究」と題して,高知県での
実証実験結果を報告した。交差点の信号機にアルファベット文字の目印をつけ
て識別できるようにし,カーナビや地図での道案内を正確かつわかりやすく行
うという情報システムを紹介した。研究会には30人が参加した。
今後も研究会として,IT業界を魅力的なものとして,優秀な人材が集まる様
に活動して行きたい。                (伊藤重隆)
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[5] 言語技術教育の公開授業のご案内

 人材育成調査研究委員会は,活動報告書の中で「論理的に考える力とその
論理的思考の実践による人と人との理解を高めるコミュニケーション能力」
の重要性を指摘しました。その目的に沿った「言語技術」教育を実践してい
るのが千葉県柏市にある学校法人 廣池学園 麗澤中学・高等学校です。
同校では,「対話」を中心に「論理的に」「わかりやすく理解し伝える」訓練
が実施されています。2月29日(金)13時から公開授業を開催する予定で
すので,ぜひご参加いただければ幸いです。
**詳細(同校からの案内文)は・・・
      http://www.issj.net/mm/mm0210/mm0210-5.html
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[6] 会員コラム 稲宮健一「宇宙で稼動する情報処理拠点」

 人間活動によって生じた二酸化炭素ガスの排出量は,産業革命が勃発した
18世紀中頃から徐々に進んで蓄積されてきた。二世紀以上にわたって悪化さ
せた現象に対して,今後の人間活動のあらゆる面で10年,20年あるいは50
年の単位で改善を目指す根本的な対策も考える必要がある。
 我々の産業活動は地球上で行われているが,それを少し拡大して,今日,
開発が進んでいる宇宙空間にまで広げて眼を向けることも意義がある。
**全文は・・http://www.issj.net/mm/mm0210/mm0210-6.pdf
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[7]連載「大学教育最前線:第6回 九州産業大学」田村幸子

 九州産業大学は,国際文化,経済,商学,工学,経営,情報科学の各学部
に加えて芸術学部を擁し,アート感覚を重視したキャンパスづくりなどでユ
ニークな特徴を備えている。今回ご寄稿いただいた商学部の田村幸子教授は,
「e-コマースとその情報システムの設計開発と運用」をテーマに教壇に立た
れている。これまでに田村教授はウェブの設計とくにユーザビリティの向上
に熱心に取り組まれ,研究・教育活動を通じて多くの実績を上げてこられた。
 本稿では,設計のような工学分野でも美の価値を追求する必要性があると
いう主張を展開されている。(編集委員会)
**全文は・・http://www.issj.net/mm/mm0210/mm0210-7.html
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[8] 連載「情報システムの本質に迫る」:
  第8回 文化は情報システムである         芳賀 正憲

 村上龍のベストセラー「13歳のハローワーク」に「SEのような単純労働
ではなく,本当はもっとクリエイティブな部分に,子どもや若者の興味を向
けるようにしないといけない」などと書かれ,それに対して学会員の久冨和
子さんがこのメルマガに反論を載せてから,ちょうど1年になります。その
間,3K,7Kなどの風評が広まり,情報システム分野への若者の進学や就職
希望率の低下は,深刻さを増しています。
**全文は・・http://www.issj.net/mm/mm0210/mm0210-8.html
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[9] 新刊紹介
  実践的ソフトウェア教育コンソーシアム編
  「教育デザイン入門―大学教育とFDプログラム」
            オーム社,2400円2007年11月発行

 近年,情報系の人材教育についての議論が活発に展開されている。実践的
ソフトウェア教育コンソーシアム(鶴保征城会長)の神沼靖子副会長(本学
会理事)が編著者となってまとめた本書は「実践的な問題解決能力をいかに
養うか」という問題意識を出発点として,教師のスキル向上を目的に教育方
法論を研究しなおし,教師の使命を果たせる「教育デザイン」の重要性を指
摘している。実践的なソフトウェアエンジニアリング教育を行うには,教員
自らが教育方法を学んで,新たな方法を生み出していく必要がある。
そのために近年,ファカルティ・ディベロップメント(FD)への関心が高
まっているが,本書は,FDの進め方や実践例を解説し,大学教員にとって
貴重な情報源となっている。

<目次>
第一部 実践的な教育デザインの要
 第1章 継続的な教育の展開を目指す
 第2章 教育の目標を達成するための”教育分析のすすめ”
 第3章 教育のプロセスは多様”目指すのは何の設計か”
 第4章 教育は”どのように実施し評価するのか”
第二部 インストラクショナルデザインとFDプログラムの実施
 第5章 公開授業を取り入れた
 第6章 FD参加者の活動
 第7章 評価基準の設定
 第8章 FDプログラム終了後の参加者の活動
第三部 FDプログラム実施のための資料
 資料1 FD参加者の気づきと変化例
 資料2 データで見るFD参加者のスキルの変化例
 資料3 書式例
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[10] 第33回理事会報告(2008年1月開催)

議題
(1)入退会会員の審議
(2)選挙管理委員会報告
(3)第3回全国大会・研究発表大会報告
(4)年金問題プロジェクト提言書について
(5)情報システム学懇話会の実施計画について
(6)ロードマップ会議 「学会の目的」について
(7)浦昭二先生の名誉会員推薦について
  *1月26日開催の第33回理事会で,浦理事を名誉会員の第一号として
   推薦することを決定いたしました。
   5月17日開催予定の第4回総会において,名誉会員に就任されます。
(8)その他・報告事項
**議事録は,追ってこちらに掲載・・・http://www.issj.net/gaiyou/rijikai.html
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するものではありません。
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ISSJメルマガ編集委員会
 編集長:砂田 薫,副編集長:吉舗紀子
 編集委員:上野南海雄,小林義人,杉野 隆,芳賀正憲(五十音順)
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