本講では、情報の意味を機械処理可能とするセマンティックWebの現状について紹介した。
セマンティックWebは、Web工学、知識工学、データ工学、情報システム工学など、分野によって捉え方も異なるのが現状であるが、ここでは、知識工学の視点から紹介した。
すなわち、PSM(問題解決メソッド)とオントロジー(概念仕様)によって、エキスパートシステムをモデル化する研究の流れをWeb上に発展させた研究がセマンティック Webであり、特に、概念の意味を与える基盤となるオントロジーの開発現状について、WordNet, CYC,EDRなどの汎用オントロジーから、エジンバラエンタープライズオントロジーのようなドメインオントロジーまで幅広く紹介した。
最後に、オントロジーの活用例として、異なった部門に属する人々のコミュニケーション支援なる実例を紹介した。
以上