ISSN 1884-2135
情報システム学会誌
JISSJ Journal of the Information Systems Society of Japan
第18巻 第1号
Vol. 18, No. 1
[学会誌表紙]
[巻頭言]
- 著者
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砂田 薫
- 表紙
- pdf
i-ii
[研究論文]
- 著者
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金田 重郎
- 表紙
- pdf
- 要旨
-
UMLクラス図は,概念データモデリングにおける重要な分析ツールである.著者らは,既に,1対多関連のみを用いるクラス図は,クラスをノード,1対多関連をアークとすると,
「有向非巡回グラフ(DAG, Directed Acyclic Graph)の推移簡約」に等しいことを示している.
この種のクラス図では,時間的に古いものから順番に,処理単位である業務処理プロセスの出力結果に対応するクラスを,次々とクラス図に追加する形で,
見通し良くモデルを構築できる.本論文では,この種のクラス図を工場モデルクラス図と呼ぶ.
しかし,既存研究では,1) 関係モデルを証明に利用している等,証明が複雑で全体像把握が困難,2) 工場モデルをヒューリスティックスと誤解する恐れ,
3) クラス図における重要な「関係」である汎化の除外,等の課題があった.
これら問題を解決するため,本論文では,1対多関連のみを利用するクラス図が,DAGの推移簡約となることを,オブジェクト指向を出発点として証明する.
本論文における証明は,論理の展開が既存研究より簡明であり,工場モデルクラス図が前提としている思想を理解し易いと考える.
汎化関係については,工場モデルクラス図のクラスの位置に,スーパークラスとサブクラスをひとまとまりに置く手法が妥当と判断する.
1-21
[研究論文]
- 著者
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Mitsuyoshi KITAMURA, Toshikazu TAKESHITA and Tatsuya OKAZAKI
- 表紙
- pdf
- 要旨
-
特定の管理サーバを必要としない管理システムとして,Peer-to-Peer方式を採用したサーバ管理システムが提案されている.
しかしながら,この方式は管理プログラムが複雑となる問題を有している.そこで,特定の管理サーバを使用せず,管理プログラムが複雑にならない,
リング型構成を採用した動的サーババックアップシステム(DBSS)を提案する.DBSSは1台の管理対象サーバのみを管理するプログラムで,非常に単純な構成となっている.
これをリング型構成で動作させるために,Executorおよび同期システムを採用している.また,同時複数故障を考慮し,デュアル監視システムおよび自動接続選択方式を提案し
,採用している.さらに,動的管理拡張方式と自動接続選択方式を組み合わせることで,効率的にサーバ管理システムの構成変更を実現している.
本方式を採用した実験システムを構築し,その構成や仕様を示すとともに,サービス提供プログラムやネットワークのトラブルを再現する実験を行い,
管理対象サーバの機能および管理対象サーバの復旧に要する時間を実測している.本提案システムは,複数台の管理対象サーバにおいて様々なトラブルが発生した場合においても,
サーバ機能および管理対象サーバの復旧が可能であることを示す.
22-42
[第17回全国大会・研究発表大会 基調講演]
- 講演者
-
村上 敬亮 氏(デジタル庁統括官 国民向けサービスグループ長)
- 表紙
- pdf
43-59
[第17回全国大会・研究発表大会 基調講演]
- 講演者
-
三好 きよみ 氏(東京都立産業技術大学院大学 産業技術研究科 教授)
- 表紙
- pdf
60-71