ISSN 1884-2135

情報システム学会誌
JISSJ Journal of the Information Systems Society of Japan

第 17巻 第1号
Vol. 17, No. 1

[学会誌表紙]

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[巻頭言]

TOKYO2020オリンピック閉幕後のデジタル社会の実現に向けて

著者
八木 晃二
表紙
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i-ii

[事例実践論文]

企業の実課題を対象とした情報システム企画立案に関する授業実施と教育効果(遠隔授業編)

著者
山田 耕嗣,山田 悟,杉本 展将,堀 健二,今村 新,矢島 孝應
表紙
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要旨
本学の企業の実課題を対象とした情報システム企画を立案する授業は,COVID-19の影響により同時双方向の遠隔での授業で実施することになった. 本稿はこの検討内容,授業内容及びその評価について述べる.授業はチーム学習を主体としており,これを遠隔形態で実践した事例である. 一般に遠隔での授業で活用されているWeb会議システムに加え,授業スケジュールやレポート提出を行うためのリンクを示したWebPageを併用したことと,個人ワークを組み入れたことが特徴である. アクティブラーニング型授業効果調査により授業の効果を測定した結果,一般に行われているアクティブラーニング型の授業に比べ,対面時と同様の効果が得られ, 対面時以上に効果が得られた尺度があることがわかった.

1-16

[研究論文]

デジタル・トランスフォーメーションを成功に導くための経営者の役割と責任に関する考察

著者
栗山 敏
表紙
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要旨
データとデジタル技術を活用して競争上の優位性構築を図るデジタル・トランスフォーメーション(以下,DX)という概念が注目されて久しい. しかしその実態に目を向けると,一部で成功事例が報告される一方で,従来のバズワードと同様に,DXもブームが過ぎればさしたる成果を上げずに忘却されるのではないかとの懸念も高まっている. 本論文ではDXと従来の情報システム利活用の取組みをそれぞれの成否の要因,特に経営者の関与という観点から比較し,DXが本来目指す成果を上げるために経営陣に求められる具体的な行動の内容を明らかにする.

17-26

[研究ノート]

Development of Server Function Recovery System for Peer-to-Peer Method Server Management System adopted for Virtual Server System

著者
Mitsuyoshi KITAMURA, Koki TANI, Toshikazu TAKESHITA and Takumi YAMAGUCHI
表紙
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要旨
A problem with peer-to-peer (P2P) server management systems is that they are highly dependent on file servers when performing server management functions. Herein, this problem is examined by applying a P2P method server management system to a virtual server system. To create a P2P method server management system that does not require a file server, we adopt a synchronous editing method to share management files and propose an automatic replication original server method as a backup server startup method to recover functions in the event of server failure. To validate our proposed method, we constructed an experimental virtual server system capable of operating both the proposed and conventional file server-based methods and then conducted experiments that confirm the superiority of our proposed method.
和文要旨
Peer-to-Peer(P2P)方式サーバ管理システムは,サーバ管理機能を実行する場合にFileサーバに大きく依存する問題を有している. ここでは,仮想サーバシステムにP2P方式サーバ管理システムを導入し,その問題点の検討を行う.Fileサーバを必要としないP2P方式サーバ管理システムを構築するために, 同期的編集方式を採用して管理ファイルの共有を行い,サーバ障害時にその機能を復旧するためのバックアップサーバ起動方式として自動複製オリジナルサーバ方式を提案する. 提案手法を検証するために,提案方式とFileサーバを使用する従来方式の両方を運用可能な実験用仮想サーバシステムを構築し,提案手法の優位性を確認するための実験を行った.

27-34

[研究ノート]

観光経営に向けた情報社会基盤の構築へのアプローチ:日本のキャッシュレス決済の普及に着目して

著者
藤原 久嗣
表紙
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要旨
インバウンドの観光需要は,日本の主要な経済対策の1つとして新型コロナ収束後も依然として高く期待されると考えられる. 一方,日本では,政府が中心となり第4次産業革命やSociety5.0が提唱され,新しい情報社会の実現が進みつつある. 特に,キャッシュレス決済を推進すべく,官民双方で各種の取組みが盛んに行われている. 経営をより効果的に進める上では,企業や行政が一体となって情報社会の基盤を構築し,活用していくことが重要である. 本研究は,これまでの企業における経営情報の発展過程を基礎に,進展が著しいキャッシュレス決済の普及に着目し, 観光経営に向けた経営活動の土台となる情報社会基盤の構築の方向性を示すことを目的とする.

35-44

[第16回全国大会・研究発表大会 基調講演]

日本の個人情報保護法制の現在・未来 - 憲法と比較法の視点から -

講演者
山本 龍彦 氏(慶應義塾大学 法科大学院 教授)
表紙
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45-60

[第16回全国大会・研究発表大会 基調講演]

自動運転車のための協調運転・遠隔運転の研究の取組の紹介

講演者
大前 学 氏(慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 教授)
表紙
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61-72

奥付