ISSN 1884-2135
情報システム学会誌
JISSJ Journal of the Information Systems Society of Japan
第 14巻 第1号
Vol. 14, No. 1
[学会誌表紙]
[巻頭言]
- 著者
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宮川 裕之
- 表紙
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i-ii
[論文]
- 著者
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島田 達朗, 櫻井 彰人
- 表紙
- pdf
- 要旨
- 多くのオンラインコミュニティサイトにはユーザー登録機能がある.ユーザーが入力をした情報を用いることによって,ユーザー自身が求める情報コンテンツを提供することが可能になり,ユーザーの満足度を向上させる施策により長くサービスを利用してもらうことに繋げることができる.また,パーソナライズされた広告の配信によるサービスの収益最大化が可能になる.特に結婚や出産と言った,人の生涯で発生する重要な出来事(ライフイベント)を起点として,単価の高い購買活動を行うことが知られている.しかし,ユーザーがこのようなライフイベント情報を入力するには一定のハードルがあり,ユーザーによっては自分自身のパーソナルな情報をほとんど入力しない場合も存在する.妊娠・出産・子育ての疑問を解決する女性のためのコミュニティサイトであるママリでも出産日を入力せずにサービスを利用しているユーザーが存在している.そこで,出産日を入力せずとも,ユーザーが投稿した質問から機械学習を用いてユーザーの出産予定日を予測するシステムの構築に取り組んだ.
1-12
[論文]
- 著者
-
金﨑 健太郎, 川島 宏一, 有田 智一
- 表紙
- pdf
- 要旨
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各省庁における情報システムの調達については,かねてから随意契約や一者応札,ベンダーロックインなど様々な問題が指摘されて来たが,これらを踏まえ政府においては2007年,自由で公正な競争環境の実現と手続きの透明性・公平性の確保を図るため,「情報システムに係る政府調達の基本指針」を策定して競争性,透明性を確保するための具体的な調達手続きを定め,以後,各省庁における情報システム調達はこの指針に従って実施されている.
このような中,2016年1月にスタートした社会保障・税番号(マイナンバー)制度の開始に先立ち,関係する省庁で制度導入のための情報システム整備が一斉に実施された.本研究では,各省庁において実施されたマイナンバー制度導入のための情報システムの調達結果をもとに,政府の情報システム調達において,基本指針の目指す自由で公正な競争環境が実現しているか否かを考察し,その要因と今後の課題を述べる.
13-25
[論文]
- 著者
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中山 義人, 森 雅広, 成末 義哲, 森川 博之
- 表紙
- pdf
- 要旨
- 営業活動における意思決定から,営業担当者個人の経験や直感といった属人的要素を取り除くことにより,営業活動を大幅に効率化するための手段が求められている.筆者らはこの課題に対し,機械学習モデルを用いた業務意思決定支援システムの構築を試みている.その構築に際し,受注確率が高い営業活動のプロセスを学習する必要があるため,営業活動の意思決定から規則性を抽出するプロセス発見技術が不可欠である.従来のプロセスマイニングにおけるプロセス発見手法では,定型的な業務プロセスを対象として,システム出力されたイベントログに含まれるイベントの実行順序の情報から,業務プロセスの規則性やルールを抽出する.しかし,営業活動の意思決定においては,ルールが予め分かっていないだけでなく,入力情報が営業日誌などの非構造化データであるために,従来のプロセス発見手法を適用することは困難である.そこで本稿では業務意思决定支援システムに向けた営業活動の意思決定のプロセス発見手法に対し,非構造化データに基づいたアクティビティ推定,および,非定型プロセスにおける規則性を確率的に表現するためのプロセス推定を用いたプロセス発見手法を示す.
26-38
[第13回全国大会・研究発表大会 基調講演]
- 講演者
-
黒田 尚 様
- 表紙
- pdf
39-46
[第13回全国大会・研究発表大会 基調講演]
- 講演者
-
黒田 光洋 様
- 表紙
- pdf
47-62