ISSN 1884-2135
情報システム学会誌
JISSJ Journal of Information Systems Society of Japan
第 12巻 第2号
Vol. 12, No. 2
[学会誌表紙]
[巻頭言]
- 著者
-
田名部 元成
- 表紙
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Pages ⅰ-ⅲ
[論文]
- 著者
-
川﨑 昌、高橋 武則
- 表紙
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- 要旨
- 本研究では、企業実務における多群質問項目のインターネット調査で取得したデータの解析手法に関する比較・検討を行う。本研究の目的は、①重回帰分析、②選抜型多群主成分回帰分析、③階層型主成分回帰分析、④主成分SEMという4種類の解析方法を事例に適用し、これらの解析手法の特徴をまとめた上で、多重共線性の問題を回避し、かつ実務に役立つ具体的な施策提案を導き出すことのできる手法を明らかにすることである。事例は、インターネット取引における第三者決済サービス提供企業のユーザーを対象としたインターネット調査を取り上げた。この実事例に基づき解析手法を比較・検討した結果、企業実務における実践的観点からみると、解析結果に基づき提案を導き出すことができる②選抜型多群主成分回帰分析もしくは③階層型主成分回帰分析の活用が有用であることが明らかになった。
Pages 1-16
[論文]
- 著者
-
魚田 勝臣
- 表紙
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- 要旨
- 配置売薬の活動は古くから全国に見られ、修験を源流とする廻壇配札からの継承であることは先行研究によって明らかにされている。中でも富山における配置売薬は、先用後利の考えの下に、懸場帳という顧客台帳に相当する帳簿によって、緻密な顧客管理を実現したことで名を知られている。越中富山における廻壇配札と配置売薬に関しては、古くから、経済学、経営学、商学、歴史学、社会学などからの研究が盛んに行われているものの、情報・情報システムとしての研究は少ない。小論では、富山における廻壇配札・配置売薬の活動が、情報システム学会が提唱する人間中心の情報システムとしての条件を満たすしくみであることを明らかにし、その有用性について考察する。
Pages 17-33
[論文]
- 著者
-
井手 達夫、高野 泰朋、橋本 正洋
- 表紙
- pdf
- 要旨
- 本研究は、大量の文献情報を計量的に扱う計量書誌学分析の一つである引用ネットワーク分析を用いることで、セキュリティ分野全体がどのような知識構造になっているのかを明らかにしたものである。近年セキュリティ分野の研究は増加する一方であり、それらの論文を2000年・2005年・2010年・2015年までに期間を区切り、主として上位10位までの国・組織・研究テーマ等を分析した。その結果、研究の対象は、2000年以降、サイバーセキュリティ分野、安全保障分野の論文が増加しており、すでに主要な研究領域となっていることが明らかになった。また研究の主体は、これまで米国及びその機関が他を圧倒してきたが、近年その全体に占める影響力は低下しつつあり、代わりに中国が存在感を増してきていることが明らかになった。
Pages 34-46
[解説]
- 著者
-
古賀 広志
- 表紙
- pdf
Pages 47-58
[解説]
- 著者
-
松平 和也
- 表紙
- pdf
Pages 59-61
[シンポジウム講演]
- 著者
-
八木 晃二
- 表紙
- pdf
Pages 62-72
[シンポジウム講演]
- 著者
-
山口 高平
- 表紙
- pdf
Pages 73-86