ISSN 1884-2135

情報システム学会誌
JISSJ Journal of Information Systems Society of Japan

第 11巻 第1号
Vol. 11, No. 1

[巻頭言]

学会誌活用のすすめ

著者
石井信明
表紙
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Pages ⅰ-ⅱ

[論文]

自律移動型デジタルサイネージにおける生物らしさがもたらす情報伝達効果

著者
長谷川 大、安彦 智史、小林 裕、佐久田 博司
表紙
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要旨
 本論文では,情報伝達効果の高いデジタルサイネージデザインの検討を目的として,自律移動型デジタルサイネージの移動方略における生物らしさが情報伝達効果に及ぼす影響を検証する.実験システムとして,12星座占いによる「今日の運勢」を提示する移動型デジタルサイネージを構築し,生物らしい移動方略として人を追従する動作を実装した.本デジタルサイネージを,生物らしい動作を行う条件(生物条件),機械的な繰り返し動作を行う条件(単調条件),および動作を行わない条件(固定条件)の3条件で比較実験を行った結果,生物条件では固定条件より利用者数が増加する傾向があり,また,生物条件では単調・固定条件と比較して,運勢占いの結果と実際の今日の運勢が一致していたと回答する利用者の割合に増加がみられた.

Pages 1-12

[論文]

SCORオントロジーに基づく生産管理プロセスモデリング支援ツールの実装

著者
森田 武史、洪 潤基、斎藤 忍、飯島 正、山口 高平
表紙
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要旨
 本研究では,参照モデルと現場のプロセスのモデル(AS-ISモデル)を比較し,相違点を特定する手法の提案およびそのツールの開発を目的とする.これにより,現場の担当者に,AS-ISモデルの良い部分と悪い部分の両面に気付きを与えて,現状をあらためて深く理解することを支援する.具体的な参照モデルとしては,サプライチェーン管理を対象とするSupply-chain operations reference-model (SCORモデル)を採用する.本研究の目的を達成するために解決すべき問題が3つある.問題(1)は,AS-ISモデルと参照モデルを計算機可読な形式で作成することである.問題(2)は,AS-ISモデルと参照モデルの抽象度を合わせることである.問題(3)は,AS-ISモデルと参照モデルを比較し,差異を自動的に抽出することである.本論文では,問題(1)と(2)を解決するためにSCORオントロジーに基づく生産管理プロセスモデリング支援ツール(モデリング支援ツール)を実装した.ここで,SCORオントロジーとはSCORモデルの構成要素を計算機可読な形式で体系化したものを意味する.モデリング支援ツールの有効性を検証するために,ケーススタディとして,ある企業の機械部品製造現場を取り上げた.そこで,SCORオントロジーは,生産管理プロセスの中でも受注生産に限定して構築した.ケーススタディにより,モデリング支援ツールを用いて,「現場のAS-ISモデル」を作成可能であることを確認した.さらに,SCORプロセスを基に作成された現場のAS-ISモデルを,参照モデルと比較するための抽象化が,計算機可読なSCORオントロジーとモデルを活用することによって自動化できた.

Pages 13-47

[論文]

パス歩行行列の仮想定のノード及びパスへの拡張

著者
中西 昌武
表紙
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要旨
 パス歩行行列は,帳票・伝票・画面フォームなどのフォーム生成の標的となるデータソースにおけるデータノード間の1対多の結合を,グラフ理論の隣接行列で表したものである.この行列を使ってDBアクセスの歩行経路の証跡を消しこむと,生成可能なフォームパターン群が洗い出せ,種々のフォームのイメージ提示による要求分析が支援できるようになる.要求分析者がデータソースを構成するとき,しばしば実データを持つ実相ノード以外に仮想定のノードやパスを積極的に用いて議論するが,これらを同時に扱いつつ適切なフォーム生成が行えるためのパス歩行の理論は未整備である.本稿では,スキン識別とサブビュー概念の新たな導入により,これらを適切に扱うパス歩行の方法を提案すると共に,それを前提としたフォーム生成の表示類型を示し、要求分析の環境作りに理論面から貢献する.

Pages 48-56

[解説]

Arduinoおよびクラウド統合型センサネットワークシステムの開発

著者
森 慎太郎
表紙
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Pages 57-64

[2014年度全国大会特別講演]

情報技術を活用した新産業革命

著者
秋山 雅弘
表紙
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Pages 65-77