******************************************************************** 情報システム学会 メールマガジン 2021.1.1 No.15-09 [1] 新年のご挨拶(山口高平会長) [2] 2021年代議員選挙について [3] 新春講演会のご案内(2月27日) [4] 開催案内 CPS時代における情報システムのリデザイン研究会 第10回研究会(1月9日開催) [5] 第5回浦昭二記念賞について(杉野隆 選定委員会委員長) [6] 開催報告:合同公開研究会「人間の,そしてAI・ロボットの 自律性をめぐるディスカッション」(12月12日開催) [7] KISTEC(神奈川県立産業技術総合研究所)教育講座を後援します [8] 連載 発注者からみた官公庁情報システムの現状と課題(岩崎和隆) 第16回 デジタルトランスフォーメーションと官公庁情報システム(4) 経済同友会「デジタル庁の設置に向けた意見」に注目 [9] 連載 自称基礎情報学伝道師の心的オートポイエティック・システム からの眺め(中島 聡) 第26回 「教育のデジタル化」と「デジタル人材の育成」 [10] 連載 “Well-being”ことはじめ(三村和子) 第37回 責任あるコミュニケーション [11] 連載 プロマネの現場から(蒼海憲治) 第153回 オールドタイプからニュータイプへ [12] 連載 情報システムの本質に迫る(芳賀正憲) 第163回 情報システム学から見た安倍・菅政権の政策 ******************************************************************** ▲目次へ [1] 新年のご挨拶(山口高平会長) 情報システム学会新年ご挨拶 2021年(令和3年)1月1日 一般社団法人 情報システム学会 代表理事 会長 山口 高平 (慶応義塾大学理工学部) 明けましておめでとうございます。一日も早くコロナ禍が収束し、皆様に とって、本年が良い年になりますように、お祈り申し上げます。さて昨年、 菅内閣が新しく発足し、デジタル庁の新設が提言され、今年9月までに発足予定 とされています。デジタル庁は、DX(デジタルトランスフォーメーション)に 関する我が国の推進本部と言えますが、DXは当学会と関連が深く、ここでは、 DXと当学会が提言する「情報システムプロデューサ」との関連性について考え てみたいと思います。 現在、我が国はDXを早急に進めたい状況ですが、現存する情報システムは、 閉じたICT環境であるオンプレミス(on-premises, 自社運用型)も多く、そこ から開いたICT環境であるクラウドコンピューティング上のDXに移行すること はそれほど容易なことではありません。オンプレミスは、社内で閉じたリソース を開発・利用することから、技術の老朽化、ブラックボックス化、システム維 持困難などの課題が生じ、クラウドコンピューティング環境に移行していくに はいくつもの壁があります。 (全文は、下記リンクからご覧ください。) http://www.issj.net/mm/mm15/09/mm1509-ny-ny.pdf ▲目次へ [2] 2021年代議員選挙について 2021年の代議員選挙を次の日程で実施します。 立候補者の募集は、2020年12月18日に締め切りました。 選挙期間 2月1日(月)〜 2月18日(木) 選挙結果の公示 2月19日(金) 詳しくは下記の選挙管理委員会のページをご参照ください http://www.issj.net/senkyo/2021/kaikoku.html ▲目次へ [3] 新春講演会のご案内(2月27日) 情報システム学会「春講演会」を開催させていただきます。 Zoomによるオンライン講演会となります。 テーマ:『未来を創る人間中心のデジタルトランスフォーメーション(DX)』 日時:2021年2月27日(土) 13:30〜16:00 場所:ZOOMによるオンライン形式 新型コロナ第三波に見舞われている中、社会変化の大波を乗り越えるために もデジタルトランスフォーメーション(DX)が必須とされております。 本年は、政府もデジタル庁を発足させ、社会のデジタル化も一層加速される ものと存じます。その中において、技術一辺倒ではなく、人間中心の考え方が より必要とされています。技術トレンドを世界的にリサーチするガートナーが 先日発表した「2021年の戦略的テクノロジのトップ・トレンド」において、的 確な変革のための利用加速が予想される技術を3つの角度から分類しています がそのトップに「People Centricity(人中心)」が当てられています。 この様な中で当講演会は、それぞれ知見の深い3名の方にご登壇いただきます。 経済産業省 商務情報政策局 アーキテクチャ戦略企画室長 和泉憲明様 株式会社プライド 代表取締役社長 北村充晴様 情報システム学会副会長 国際大学グローバル・コミュニケーション・センター 主管研究員 砂田薫様 3名の高い知見を吸収する事で、人間中心の情報システムとデジタルトランス フォーメーション(DX)を改めて深堀出来る良い機会と存じます。皆様の参加お 待ちいたしております。 詳細は後日HPに掲載いたします。 ▲目次へ [4] 開催案内 CPS時代における情報システムのリデザイン研究会 第10回研究会(1月9日開催) 第10回研究会を開催します。 日時:2021年1月9日(土) 13:00 〜 16:00 会場:ウェブ会議(Zoomを使用) 詳細は下記を参照ください。 ■第10回研究会 https://issj.school-website.jp/redesign/m10/ ▲目次へ [5] 第5回浦昭二記念賞について(杉野隆 選定委員会委員長) 第5回浦昭二記念賞は、次の方が受賞されました。12月5日にオンラインで開催 された「第16回全国大会・研究発表大会」において、表彰式が行われました。 ■論文賞「エンティティの存在従属分析のためのドメイン特化言語」 井田 明男, 金田 重郎, 森本 悠介(同志社大学大学院 理工学研究科) ■実践賞 確かな原理に基づく情報システム開発方法の提供と先導による,個人、 組織及び社会への貢献 株式会社プライド ・第5回浦昭二記念賞 選考記 (浦昭二記念賞選定委員会 委員長 杉野隆) http://www.issj.net/mm/mm15/09/mm1509-ur-ur.pdf ▲目次へ [6] 開催報告:合同公開研究会「人間の,そしてAI・ロボットの 自律性をめぐるディスカッション」(12月12日開催) 合同研究会を開催しました。 1. 日 時:2020年12月12日(土)13:00〜16:00 2.場 所:オンライン(ZOOMを使用) 詳細は下記を参照ください。 http://www.issj.net/mm/mm15/09/mm1509-js-js.pdf ▲目次へ [7] KISTEC(神奈川県立産業技術総合研究所)教育講座を後援します 地方独立行政法人 神奈川県立産業技術走行研究所が開催する 教育講座を後援いたします。 「DX時代のシーケンス制御基礎」コース 〜IECのプログラミング言語でPLCのプログラムを記述してみる〜 日程 2021年1月22日(金)、25日(月)、27日(水) 会場 オンライン(ZOOM使用) 募集人員 10名 受講料 38,500円(税込み/全3日間) 詳細については下記をご参照下さい。 https://www.kistec.jp/learn/researcher/r2_11_plc-sequence/ ▲目次へ [8] 連載 発注者からみた官公庁情報システムの現状と課題(岩崎和隆) 第16回 デジタルトランスフォーメーションと官公庁情報システム(4) 経済同友会「デジタル庁の設置に向けた意見」に注目 1 はじめに 新年あけましておめでとうございます。この連載も、足掛け3年目になります。 引き続き、よろしくお願い申し上げます。 昨年を振り返りますと、何と言っても新型コロナウイルス(以下「COVID-19」 と言います。)です。私自身、2月下旬から3月にかけて、当時の出向先法人にお いて、休校等、状況の変化に応じ法人の業務運営で如何なる対応が必要か、模索 しておりました※1)。 この連載のテーマである官公庁情報システムにも、COVID-19の影響がありまし た。特別定額給付金支給業務をきっかけに、政治家が官公庁情報システムのQCDを 問題視し、自由民主党が政策提言「デジタル・ニッポン2020」※2)を発表し、 その後、同党総裁選において官公庁のデジタル化が注目され、デジタル庁創設の 準備が始まりました。 (全文は、下記リンクからご覧ください。) http://www.issj.net/mm/mm15/09/mm1509-gk-gk.pdf ▲目次へ [9] 連載 自称基礎情報学伝道師の心的オートポイエティック・システム からの眺め(中島 聡) 第26回 「教育のデジタル化」と「デジタル人材の育成」 学会員の皆さん、明けましておめでとうございます。昨年は、業種により程度 は違うでしょうが、新型コロナウィルス(COVID-19)の影響で何かと大変だったこ とと思います。伝道師も前半は大規模な臨時休業で授業が大幅にカットされ、教 員らしからぬ生活を送りました。その後、分散登校から次第に従来の生活に戻り 始めましたが、臨時休業分を取り戻すため、長期休業の短縮、学校行事の削減、 土曜登校を行ったため例年よりも授業数が多い状況になりました。前半と後半で 真逆だったという感じです。このまま混乱が治まれば、年明けからは例年に近い ペースで生活できそうなのですが…執筆現在も不穏なニュースがマス・メディア から溢れ出ています。2021年が良い年になることを願っていますが、儚い希望な のかも知れません。 (全文は、下記リンクからご覧ください。) http://www.issj.net/mm/mm15/09/mm1509-dn-dn.pdf ▲目次へ [10] 連載 “Well-being”ことはじめ(三村和子) 第37回 責任あるコミュニケーション 先月号のメルマガにおいて、ハピネスプラネットのサービスでは、「協創」と いうビジョンを掲げ、自分が責任を持つという姿勢を取るために、より定量的な 科学的アプローチを用いていることを紹介しました。先日(12月)テレビ報道で、 菅総理が「それなりに感染が広がっている状況」という表現を用いていたので驚 きました。「それなりに」は英語にすると”as it is”です。感染拡大が強く懸 念される状態を「それなりに」と表現すること自体、無理があります。このよう な発言に対しては、責任ある説明を強く求める必要があると思います。 (全文は、下記リンクからご覧ください。) http://www.issj.net/mm/mm15/09/mm1509-wb-wb.pdf ▲目次へ [11] 連載 プロマネの現場から(蒼海憲治) 第153回 オールドタイプからニュータイプへ 「ニュータイプ」という言葉を聞くと、1979年に放映されたテレビアニメ『機 動戦士ガンダム』に登場する主人公のアムロ・レイたちが持つ予知能力や時空を 超えた感覚共有などの超能力を持つ新人類を連想します。ただし、放映当時は、 子供心にも、この超能力はアニメの中の夢物語であると知りながら、物語を楽し んでいました。 一方、先日、手にとった山口周さんの『ニュータイプの時代』(*)の中では、 常人が身に付けることができない超能力ではなく、これからの世界を生きる私た ちの誰もが身に付けるべき思考・行動様式を「ニュータイプ」という概念で表現 されています。この「ニュータイプ」像がとても興味深く、啓発されるところが 大きかったので、新年にあたって、山口さんの「ニュータイプ」像を紹介したい と思います。 (全文は、下記リンクからご覧ください。) http://www.issj.net/mm/mm15/09/mm1509-pg-pg.pdf ▲目次へ [12] 連載 情報システムの本質に迫る(芳賀正憲) 第163回 情報システム学から見た安倍・菅政権の政策 スウェーデンのカール16世グスタフ国王は、同国の新型コロナウイルスへの 対応について「失敗したと思う」と述べ、異例の政策批判をしました。改革は、 失敗を直視し、問題構造を分析するところから始まります。日本のコロナ対応の 失敗は、誰が指摘するのでしょうか。国民の代表として国会が、 第四の権力とし てメディアが、 専門的観点から日本学術会議が、指摘すべきと考えられますが、 政権は先回りして、これらのチェック機能を封殺してきており、日本では明確に 問題提起する主体が存在しません。 情報システム学は、世の中の仕組みの中に横たわる問題を解決して、あるべき姿 を実現することを使命としています。本稿では、情報システム学の観点から、日 本の新型コロナウイルス対応と日本学術会議会員任命拒否問題の構造を明らかに し、改革の方向を示していきたいと考えます。 (全文は、下記リンクからご覧ください。) http://www.issj.net/mm/mm15/09/mm1509-hs-hs.pdf ▲目次へ ******************************************************************** 11月27日号は・・ http://www.issj.net/mm/mm15/08/mm1508.html 10月30日号は・・ http://www.issj.net/mm/mm15/07/mm1507.html 09月29日号は・・ http://www.issj.net/mm/mm15/06/mm1506.html ・本メルマガ中の記名入りの記事は執筆者の意見であり、ISSJの見解を表明 するものではありません。 ・本メルマガ記事の無断転載を禁じます。 ・ISSJメルマガに関するご意見、ご感想をお寄せください。そして、皆さま からのご寄稿もお待ちしています。自薦・他薦を問いませんので、情報シス テムにまつわる様々なご意見をお気軽にお寄せください。非会員の方も、会 員の紹介があれば寄稿いただけます。 会員組織による人材募集やカンファレンス、セミナー情報、新書の紹介 など、会員の皆様に役立つ情報もお知らせください。 宛先は、メルマガ編集委員会(issj-magazine■issj.net ■は@に置き換 えてください)です。 ISSJメルマガ編集委員会 編集長 :川野喜一、 副編集長:永田奈央美 編集委員:岩崎慎一、上野南海雄、魚田勝臣、神沼靖子、小林義人、 芳賀正憲(50音順) ************************************************************** 以上 ▲目次へ