******************************************************************** 情報システム学会 メールマガジン 2020.1.28 No.14-10 [1] 2020年度に新設する研究会募集のご案内 [2] 新春講演会 開催報告(1月14日開催) [3] 開催案内HIS研究会 第12回研究会(2月14日開催) [4] 連載 発注者からみた官公庁情報システムの現状と課題(岩崎和隆) 第5回 官公庁情報システムの調達制度の現状と課題(3) [5] 連載 自称基礎情報学伝道師の心的オートポイエティック・システム からの眺め(中島 聡) 第15回 成果メディアの観点からジグソー法の問題点を考える [6] 連載 “Well-being”ことはじめ(三村和子) 第26回 パターンランゲージ(8)納得のストーリ [7] 連載 プロマネの現場から(蒼海憲治) 第142回 「やれば伸びる」という思考法 [8] 連載 情報システムの本質に迫る(芳賀正憲) 第152回 情報システムの汎化とペルソナ [9] 2020年度会費 納入のお願い ******************************************************************** ▲目次へ [1] 2020年度に新設する研究会募集のご案内 研究会は、会員が情報システムに関連するテーマについて互いに研究し、発 表し、討議あるいは情報交換することを通して、会員の研究あるいは業務に役 立てて頂くことを目的としています。 1.研究会(一般・常設)新設募集について ・2020年度に研究会新設を希望される会員は、一般社団法人 情報システム学 会の研究会規程に基づき設置申請資料を作成し、事務局に提出してください。 研究会新設申請は、理事会で審議され、承認を得た後に、4月より活動を開始し て頂く予定です。 ・一般研究会は、2年間が標準設置期間ですが、2年間の終了時点で延長申請を 行い理事会で承認を受けることにより3年間まで延長ができます。 ・研究会の活動については、研究会規程 第7条、第8条に基づき成果を報告 する必要があります。なお、研究会は申請することにより規程による補助金を 受けることができます。 2.研究会設置申請書提出期限 ・2020年4月1日に活動を開始したい研究会は、2020年2月25日(火)を提出期限 とします。 ・それ以後も随時受け付けますが、活動期間は原則として研究会設置申請を理 事会が承認してから、2年以内の事業年度末日までとなります。 ・メールで事務局まで送ってください。 3.提出先 ・事務局 Eメール:issj-office■issj.net ■は@(半角)に置き換えてください。 4.関連する資料は次を参照ください。 研究会規程 http://www.issj.net/kitei/kenkyuukai-kitei.html 研究会関連書類の様式 http://www.issj.net/kenkyuu/youshiki.html 以上 ▲目次へ [2]新春講演会 開催報告(1月14日開催) 下記の通り、新春講演会を開催致しました。 日時 2020年1月14日(火) 17:00〜20:30 場所 専修大学 神田校舎 プログラム 1.講演会 17:00〜18:25 講演タイトル:「IDクライシス その本質に迫る! −なぜ,7pay不正アクセスは発生したのか? なぜ,マイナンバーカードは普及しないのか?−」 講演者:八木晃二氏 慶應義塾大学理工学部及び、専修大学経営学部非常勤講師、 情報システム学会常務理事。博士(情報管理) 2.情報交歓会 18:30〜20:30 今年も賛助会員だけでなく非会員企業、個人会員の皆さまを対象として、 講演会と情報交換会の2部形式で行いました。 終身名誉会長の北城恪太郎氏も参加し、盛況裏に終了いたしました。 ▲目次へ [3] 開催案内HIS研究会 第12回研究会(2月14日開催) Dimitris Karagiannis教授(ウィーン大学情報工学科)講演会 HIS(Human-oriented Information Systems)研究会では“人間中心の 情報システム”の考察や議論を深めるために研究や実務に係わる方のお話を 伺っております。今回は当学会会長の山口高平先生(慶応大学工学部 管理工学科)のご紹介で、山口研究室に共同研究のために来日される ウィーン大学情報工学科のDimitris Karagiannis 教授にご講演いただきます。 演題:「The ADOxx Metamodeling Platform」 メタモデリング・アプローチはソフトウェアエンジニアリングや システムエンジニアリングのみならずコンピューターサイエンス、 その他の分野への応用が期待されています。メタモデリングのための プラットフォームであるADOxx(complex, distributable, scalable and component-based metamodeling platform)について お話しいただきます。 教授のご専門は知識モデリング、デザインシンキング(下記OMiLAB)、 エンタープライズアーキテクチャです。 Karagiannis 教授プロフィール https://ufind.univie.ac.at/en/person.html?id=6781 The Open Models (OMi) Laboratory https://austria.omilab.org/psm/home ●開催日時:2020年2月14日(金) 18時〜20時 ●開催場所:専修大学神田校舎 7号館781教室 https://www.senshu-u.ac.jp/about/campus/ ●参加ご希望の方は、主査までご連絡をお願いいたします。 (会員のご紹介があれば非会員の方も参加できます) 研究会主査 川野喜一 kawano.kiichi■nifty.com(※■を@に置き換えてください) ▲目次へ [4] 連載 発注者からみた官公庁情報システムの現状と課題(岩崎和隆) 第5回 官公庁情報システムの調達制度の現状と課題(3) 1 我が国における競争的対話方式の活用と検討の歴史 今回は、前回のつづきになります。 競争的対話方式について、我が国における事例は、私の知る限り、甲府市が 2007年からの12年間の開発及び運用契約の調達※1)が、唯一のものです。 その後は、筆者の第3回のメールマガジンで記述したとおり、民主党政権時代 の行政刷新会議公共サービス改革分科会の、2012年10月29日に開催された第7 回において、競争的対話方式の活用が提案※2)されたにもかかわらず、行政 刷新会議が政権交代後に廃止され、2019年5月 29日の「情報システムに係る 新たな調達・契約方法に関する試行運用のための骨子」(各府省情報化統括 責任者(CIO)連絡会議決定。以下「CIO連絡会議決定」といいます。)※3)で 2020年度からの施行運用の方針が示されるまで、具体化しませんでした。 (全文は、下記リンクからご覧ください。) http://www.issj.net/mm/mm14/10/mm1410-gk-gk.pdf ▲目次へ [5] 連載 自称基礎情報学伝道師の心的オートポイエティック・システム からの眺め(中島 聡) 第15回 成果メディアの観点からジグソー法の問題点を考える 前回はタイムリーな話題を優先して、新刊のご紹介とPISA2018の結果にテー マを変更させて戴きました。今回は前々回から持ち越している宿題の一つであ るジグソー法の手法の中で、伝道師が特に問題だと考える心的システムの捉え 方について勝手に考えてみようと思います。 心的システムは閉鎖系のオートポイエティック・システムです。誰であろう と意味や意図を直接伝達することは出来ません。機械情報とは異なり、社会情 報の伝達は原理的に不可能です。この不可能を可能に変えているのが成果メデ ィアでした。成果メディアは主観的に意味を構築することで機械情報を社会情 報に、またその逆の変換をしています。このとき構築される意味は自由勝手な ものではありません。社会システムからの拘束/制約が掛けられています。この 制限によって疑似的な客観世界が作られ、意味内容の伝達の可能性がゼロから プラスへと引き上げられるのです。 (全文は、下記リンクからご覧ください。) http://www.issj.net/mm/mm14/10/mm1410-dn-dn.pdf ▲目次へ [6] 連載 “Well-being”ことはじめ(三村和子) 第26回 パターンランゲージ(8)納得のストーリ 前回は、カテゴリー「共通理解」の1つ−美しいアーキテクチャを目指すこと の重要性とIS技術者が美しいアーキテクチャを創ることにより抱く誇りについ て記したパターン「美しいアーキテクチャ」を検討しました。これで、カテゴ リー「共通理解」を構成するパターンを5つ作成することができました。 共通理解 “プロジェクトのスコープを共有しよう” ※各パターンについては過去のメルマガ参照(*1) 社会の変革を担う 大聖堂を造る 顧客志向に徹する 美しいアーキテクチャ 見晴らしをよくする どのパターンも「共通理解」−“プロジェクトのスコープを共有しよう”、つ まりプロジェクトにおいて何のために働くのか、何を目指すのかという理念や 理想−を共有する上で欠かせない大切なものです。ただ、これらのパターンを 眺めていると、何か足りないような気がしてきました。 (全文は、下記リンクからご覧ください。) http://www.issj.net/mm/mm14/10/mm1410-wb-wb.pdf ▲目次へ [7] 連載 プロマネの現場から(蒼海憲治) 第142回 「やれば伸びる」という思考法 新年にあたって、その年の目標を立てる習慣のある方は多いと思います。毎 年、仕事だけでなく、趣味や私生活面での目標を含めると10個程度立ててい ます。特に、上海にきてからは、海外赴任というものが、期限が決まっていな い長期の研修の一面もあるため、できることは何でもやろう、という気持ちで 日々を過ごしています。 ところで、目標達成にあたってよく聞く言葉の一つに、「やればできる」とい う言葉があります。「やればできる」が意味することは、実際に世の中のこと の多くは「やりさえすればできる」ということを言っているのだと思います。 しかし、物事の多くは「やらなければできない」のはもちろんですが、やって みるまでは、普段、「やればできる」と思っていても、いざやろうすると、簡 単にはできなくてつまずいてしまう、「やってもできない」というのはよくあ ることです。 (全文は、下記リンクからご覧ください。) http://www.issj.net/mm/mm14/10/mm1410-pg-pg.pdf ▲目次へ [8] 連載 情報システムの本質に迫る(芳賀正憲) 第152回 情報システムの汎化とペルソナ スイスIMDが昨年発表した日本の国際競争力は30位でした。IMDは、さらに 「世界デジタル競争力ランキング」も算出していて、日本は対象となった63 か国・地域の中で23位でした(日本経済新聞朝刊1月9日)。いずれも、と ても先進国とは言えないようなレベルです。工業社会で世界1位だったものが、 情報社会になってここまで落ちたのですから、情報社会への対応能力に問題が あった可能性があります。 情報社会で最も重要な能力は、ユーザ満足度の高い情報システムを構築してい く能力です。情報システムの構築には、大きく二つの進め方があります。一つ は個別ユーザの観点で、自組織の目的実現に特化した機能をもつ情報システム を構築していくことです。あと一つはベンダの観点で、すべての、あるいは可 及的多くのユーザにメリットを提供できるよう、汎化した機能をもつ情報シス テムを市場に出していくことです。 (全文は、下記リンクからご覧ください。) http://www.issj.net/mm/mm14/10/mm1410-hs-hs.pdf ▲目次へ [9] 2020年度会費 納入のお願い 会員の皆様に2020年度の会費の納入をお願いいたします。2月の中旬までに、 請求書を郵送させていただきますので、詳細はそちらをご参照下さい。なお、 請求書が届かない場合は、お届けの住所が間違っていることが考えられます ので、事務局までご連絡いただきますようお願いいたします。 年会費 正会員(5,000円) 学生会員(2,000円) 賛助会員(50,000円/一口) 納入期限 2020年3月31日(火) ※大学などの関係で4月以降になる場合は4月30日(木)まで 振込先 三菱東京UFJ銀行 市ヶ谷支店(014)普通預金 0087521 みずほ銀行 九段支店(532) 普通預金 1714392 ゆうちょ銀行 〇一九支店(019)当座預金 0300365 郵便振替 00180−7−300365 名義人 社)情報システム学会 (シャ)ジョウホウシステムガッカイ) お問合せ先:事務局 issj-office■issj.net (■は@に置き換えて下さい) ▲目次へ ******************************************************************** 01月01日号は・・ http://www.issj.net/mm/mm14/09/mm1409.html 11月26日号は・・ http://www.issj.net/mm/mm14/08/mm1408.html 10月29日号は・・ http://www.issj.net/mm/mm14/07/mm1407.html ・本メルマガ中の記名入りの記事は執筆者の意見であり、ISSJの見解を表明 するものではありません。 ・本メルマガ記事の無断転載を禁じます。 ・ISSJメルマガに関するご意見、ご感想をお寄せください。そして、皆さま からのご寄稿もお待ちしています。自薦・他薦を問いませんので、情報シス テムにまつわる様々なご意見をお気軽にお寄せください。非会員の方も、会 員の紹介があれば寄稿いただけます。 会員組織による人材募集やカンファレンス、セミナー情報、新書の紹介 など、会員の皆様に役立つ情報もお知らせください。 宛先は、メルマガ編集委員会(issj-magazine■issj.net ■は@に置き換 えてください)です。 ISSJメルマガ編集委員会 編集長 :川野喜一、 副編集長:永田奈央美 編集委員:岩崎慎一、上野南海雄、魚田勝臣、神沼靖子、小林義人、 芳賀正憲(50音順) ************************************************************** 以上 ▲目次へ