情報システム学会 メールマガジン 2010.1.25 No.05-10 [5]

「情報システム論文作成のためのガイドブック」 出版のお知らせ

新潟国際情報大学 高木 義和

 「情報システム論文作成のためのガイドブック」は、産業界からの論文発表を促進するための研究会が、2006年から2008年の3年間にわたり情報システム学会研究発表大会と同時開催してきた「産業界からの論文発表を促進するためのワークショップ」で使用した資料をまとめたものです。一般社団法人のISBNを持つ最初の出版物であり、ISSJのロゴも初めて使用させて頂きました。
 情報システム学会の活動方針の一つに情報システムに関する研究成果・事例報告等を発表しやすい場の提供があります。研究会では、産業界からの論文投稿を促進するための環境整備と、具体的な事例の体系化・抽象化を指向した学術論文作成を行うことを目的として活動してきました。
 研究テーマとして、1)現場からの論文が少ない要因およびその背景に関する考察、2)論文構成要素の検討、3)論文モデルの作成、4)候補論文募集方法の検討をとりあげ、ケース・スタディとして論文を投稿したい著者の皆さんへ個別の助言/指導/教育活動を行ってきました。
 この活動の一環として、情報システム学会の研究発表大会で毎年「産業界からの論文発表を促進するためのワークショップ」を同時開催してきました。3年にわたり改良を加えた資料が今回のガイドブックになります。
 情報システムの有用な知見は現場の事例に存在します。知見を論文として公開し、情報の共有を促進することにより国内の情報システム業界全体の活力向上につながります。ガイドブックが論文の作成を予定されている方の一助になれば幸いです。なお、本研究会の活動は3年で終了しましたが、現在その活動は「情報システム論文の作成を支援する研究会」に引き継がれています。