情報システム学会 メールマガジン 2010.1.1 No.05-09 [6]

第6回 情報システム学会 全国大会・研究発表大会 開催報告

実行委員長 松永 賢次(専修大学)

 第6回全国大会・研究発表大会が,2010年11月28日(日)に,専修大学神田校舎にて,「情報システムの未来をデザインする」というテーマで開催されました。研究発表は48件の申込がありました。また,大会参加者は,正規参加者117名,開催校学生10名でした。研究発表件数,正規参加者数は昨年とほぼ同様となっております。
 特別講演は,北上 真一氏(株式会社JTB情報システム取締役副社長)に「クラウドコンピュータ時代における企業のIT戦略について」というテーマのご講演を頂きました。北上氏からは,CIOという立場から,JTBが進めているクラウドコンピュータ化の意思決定の背景となっている,コスト,リスク,技術,人的要因など多面的な要因とそれらの間の関連をお話いただきました。当日に使用されましたスライドは,近日中に,会員向けに公開いたします。
 研究発表は今回から,発表時間の長短によるロング発表(30分),ショート発表(20分)を投稿者自ら選べる形式したこととしました。そのためか,大学関係者による発表が48件中36件と,昨年と比べて増えています。午前の4セッション(人材育成,社会システム,情報システム教育,ソフトウェア開発(1)),午後の5セッション(情報システムの分析と設計,ビジネスと情報システム,情報デザインと情報意味,ソフトウェア開発(2),新しい情報システムアプローチ)と多彩なセッションを組まれ,各セッション活発な議論がなされました。
 終了後の懇親会は,専修大学内15階ホールにて行われました。50名の参加者同士での活発な交流で大変盛り上がった会となりました。
 専修大学は,第2回大会の開催校であり,4年前にも開催の準備をしました。4年前と比較すると準備のためのコストが格段に下がったという実感を持ちました。この4年間で,情報システム学会が全国大会・研究発表大会の開催の経験が増え,事務局の充実,論文投稿システム・Webコンテンツ管理システムなどの充実があったことを改めて感じたところです。今回の運営で至らないところが多々あったと存じますが,次回以降の全国大会・研究発表大会をより充実したものにするため,忌憚のないご意見を頂きたいと思います。